現在関心を持っている研究テーマ
現在、次のような研究テーマに関心を持っています。
演劇教育の理論研究
演劇が積み重ねてきた伝統を教育や学びの領域に接続させることによって、教育や学び、あるいは演劇を再定義できるのではないかと考えている。状況的学習論を手がかりにしながら、教育や学びと、身体、表現、物語、コミュニケーション、遊び、楽しさといった演劇がもたらす価値とのつながりを理論的に探っている。
インプロ・演劇ワークショップの応用研究
インプロ(即興演劇)や演劇ワークショップが演劇の上演、劇場の活動を越えて、さまざまな分野において応用されるようになっている。CGアニメーションの制作、介護、人材育成、まちづくりなどの現場で実際にインプロ・演劇ワークショップをおこないながら、その応用可能性を探っている。
ドラマ教師養成システムの国際比較研究
現在は基礎研究として、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど、ドラマ教育が進んでいると言われる国々においてドラマ教師がどのように養成されているのかをフィールドワークとインタビューをもとに研究している。今後さらに、2004年から演劇教育を必修化したものの教員養成がうまくいかず中止となった台湾、演劇教育の必修化が始まる韓国、大規模な教員養成をおこなっている中国、演劇教育を発展させている香港やシンガポールなど、アジアの国々の現在進行形の活動を追い、アジアでのネットワーク構築も目指したい。
ワークショップ史研究
20世紀前半のワークショップの草創期に注目し、ジョアン・リトルウッド、カール・ロジャーズ、クルト・レヴィンといった実践家がどのような問題意識からワークショップをつくっていったのかについて文献研究をおこなっている。
インプロの芸術的質についての研究
演劇としてのインプロの価値に焦点を当て、インプロ上演の芸術的質をどこまで高めることができるのかについて、実践的な検討をおこなっている。ゆくゆくはインプロを、脚本のある演劇を含めた他の芸術創造の質の向上のために役立てることができるのかについても検討したい。
質的研究法と演劇の接続
質的研究法の中でも主に、フィールドワークの成果を戯曲にまとめ上演するパフォーマンス・エスノグラフィーという手法を検討し、大学教育に用いながら、その意味について探究している。
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